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個性的なルックスとファッションセンスを生かし、その活動範囲はダンサーとしての領域に留まらず多岐に渡る。マドンナ、椎名林檎、BoAなど錚々たるアーティストのバックダンサーにはじまり、LIVEなどのディレクション、アクセサリーや洋服などのデザイナー・モデルとしても活躍。
2018.02.20
#01 - Bambi Naka
ー バンビさんの活躍の舞台は幅広いですよね?ダンサーだったりディレクターだったり、エディターだったり。
そうですね。流れに身を任せていたら、気が付くと色々なお話をいただけるようになってました(笑)。
ダンサーとしてはアーティストさんのバックダンサーとして参加させていただいたり、各地でワークショップを開催していたり、2017年には京都府が主宰する『平安KIZOKU』の新メンバーにも選んでいただきました。
ダンサーとしての延長で、アーティストさんのミュージックビデオやPV、ライブやショーの演出やディレクションをご依頼いただいたりもしています。
あと最近はアクセサリーなどアパレルのデザインもやらせてもらってます。
©RUKUSー 本当に多才ですよね。Bambiさんのキャリアに対する考え方も教えてもらえますか?
うーん、たぶんダンサーだけやってても一生は食べていけないから・・・今はまだ20代だからできてますけど、これが30歳・40歳・50歳になって今と同じようにダンスできるかと言われたら、それはやっぱり出来ないだろうなと思ってます。
だから写真とかもそうだけど、“趣味”をとにかくいっぱい作っておこうというのは意識しています。
ー 趣味がそのまま仕事に繋がる?!
不思議と繋がってきましたね。運がいいだけなんですけど(笑)
ただ、今はダンサーとしての自分をベースに求めてもらえる仕事には挑戦していきたいし、求めてくださる方々の期待にはきちんと応えていきたいなと思ってます。
たぶんその積み重ねでしかないので。
趣味・・・というかダンスと同じように自分が没頭できるものを増やしていくだけかなって感じです。
ー そうしたバイタリティとか性格って子どもの頃からですか?どんな子どもでした?
幼少期も今とあんまり変わんないかも・・・色んなものに興味があって、ずっとピョンピョンしてる落ち着きのない子ども(笑)
あと、「やっちゃダメ」って言われることは絶対やっちゃうワンパクな子どもだったかな。
ー ダンスを始めたのは何歳くらいの時ですか?
5歳の時にJAZZ(ダンス)を習い始めました。
お母さんが元ミュージカルダンサーで、当時熊本から夢を叶えるために上京してオーディション受けたりしてて、オーディション受かって「さあ、これからだ!」って時に姉を妊娠して、結局夢は叶えられないまま出産。その後私も生まれて、私が5歳でお姉ちゃんが7歳の時に突然母が、「はい!あなたたち、今日からダンスやります!」って(笑)
ー 夢が託されたわけですね(笑)
そうです、なかば強引に(笑)
でも初めはホントやりたくなくて、側転とかも出来ないからトイレとかに逃げてたし、発表会とかもありましたけどお遊戯感覚で訳もわからずやってましたね。
ー そこからダンスにはまっていくきっかけは何かあったんですか?
お姉ちゃんですね。とにかくもう姉には負けたくなくって。
私も幼児クラスではトップになれたけど、姉は自分より上のお姉さんクラスでトップだったから先生とか他の子のお母さん達とかからもチヤホヤされてて、それ見て「くそー!絶対負けたくない!」って。それで小学校の高学年か中学に入るくらいからかな?姉を目標に本気でダンスをやりはじめましたね。
でも私が中学に入ると、お姉ちゃんダンス飽きたからバンドやるって言ってやめちゃって(笑)
ー この熱い気持ちをどこに持っていったら良いんだと(笑)
ですです(笑)
でも、「姉がいなくなったってことは、トップは私だな」とも思いまして、ダンスを続けました。
ただ張り合う相手がいなくなった時に、地元のダンススクールに限界を感じて、これは都内に出ないとダメだなと思って、高1の時に池袋のスタジオに移りました。
ー 高校生くらいだと、当時はやっていたダンス番組とかにも影響を受けたりしました?
いえ、そういうのは全然なかったですね。「テレビに出たい!」とか「アーティストのバックダンサーになりたい!」とかそういう目標みないなのはなくて、踊ってるのが楽しいからただただやってた。
そもそも将来の夢は「幼稚園の先生」でしたから(笑)
ー 今とのギャップがすごいですね(笑)それでどのタイミングで「ダンサーとしてやっていこう」ってなったんですか?
それが無いんですよね・・・いまだに無い。ダンスに対する目標があったわけじゃなくて、流れに逆らわずにやってたら今こうなったみたいな感じで。
ー それはすごく意外です。ちなみに「これはメジャー感のある仕事に携わっているな」って実感したのはどんなお仕事でした?
5年くらい前にBoAさんとご一緒した時ですかね。
BoAさんのバックダンスやったりPVにも出たりして、ファンの方が増えたのを実感できた時に「これがいわゆる芸能界か!」って思いました。それ以前から応援してくださっていたファンの方々はいらっしゃったんですけど、いきなりグン!って増えたので。
そこから色々とダンサーとして挑戦しがいのあるお仕事に恵まれるようになりました。
椎名林檎さんのバックダンサーや飲料メーカーのTVCMだったり、最近だとブラジルパラリンピック閉会式でのパフォーマーだったり、マドンナさんのツアーダンサーだったり。
ー 先ほど「流れに逆らわずにやってたらこうなった」と仰ってましたけど、考え方やプロ意識的な部分での変化はありましたか?
根本は変わらないですけど、良い意味での「見られてる感」は持つようになりましたね。って言っても大して何もしてないんですけど(笑)
でも美容室へ行く回数は他の人より多いかな。インスタでも載せてますけどしょっちゅう行ってます。
あと最近だと自転車で移動するようになったのと、LLE(発酵飲料)とヨガスリムはちゃんと飲んでますよ(笑)ー ありがとうございます!さすがリーディング・アンバサダー(笑)
ー それにしてもよく食べますよね(笑)ベタな質問ですけど、大好物って何ですか?
だって美味いんだもん(笑)
好きな食べ物は、「米」と「たまご」っすね!米とたまごがあったら生きていける!っていうくらい好きです。たまごとか、多い時だと8個くらい食べますし、たぶん板東(英二)さんと張れますね(笑)
ちなみに、真のたまご好きは白身が好きっていうのが持論です!
ー それは(板東さんと)張れますね(笑)それにしても、たまごも米もダイエットの敵みたいなところがあると思うんですけど、あまり気にしない感じですか?
もちろん気にはしますよ!でもそのためにヨガスリムもあるわけで(笑)
こういうサプリメントとかお茶とか色々ありますけど、個人的にはそれを飲んだだけで痩せるってことはないわけで、いかに罪悪感というかストレスみたいのをなくしてくれるかっていうのが重要だと思っていて、おかげさまでヨガスリムを飲みはじめてから、昔みたいな太り方とかしなくなったし、マジで助かってます。
最初に飲んだ時は辛くてビックリしましたけど(笑)
ストレスが一番身体には良くないと思うし、炭水化物ダイエットとか置き換えダイエットみたいなのはやりたくない。食べたいものは食べるし、ちゃんと動くし、その上でヨガスリムみたいにサポートしてくれる存在があれば何も問題ないなって思います。
て言うか、マドンナのツアー中にヨガスリムが欲しかった!ご飯食べる時間も遅かったしカロリー高いしで、ストレスもあったのかもしれないけど、ツアー中めっちゃ太っちゃったんです。あの時ヨガスリムがあったらその時のツアーDVDに映ってる自分も、もうちょっと綺麗だっただろうにって思います。
ー そう言っていただけると嬉しいです。今は一日2回飲まれてますか?
そうですね、だいたい一日2回飲んでます。基本的に1回は昼か夜ご飯の前に飲んで、あとは踊ったりエクササイズする前に飲むようにしています。ヨガスリム飲んでから動くと汗かく量が増えることに気づいて、これはいいなと!
ー そうなんです。ヨガスリムって飲むとブラックジンジャーや唐辛子でカラダがぽかぽかしてくるので、実はエクササイズ前に飲んでいただくのもおススメなんです。
キャッチフレーズにもなってる「食べるヨガ」っていうのが、すごくしっくりくる体感ですよね。
ー ちなみにずっと気になってたんですけど、リーディング・アンバサダー就任記念でポーチをデザインしていただきましたけど、あのキャラクターはいったい・・・?
アレはボクのお友達で、うはぎ(ウサギの方)とこしか(小鹿の方)っていいます(笑)
こしかは今回の為に書きおろしたんですけど、うはぎの方は中学生の時から授業中ノートに書いてずっとお話したりしてました!
ー ・・・バンビさん、それ書いちゃって大丈夫ですか?(笑)
全然オッケーです!こういう一面も含めてボクなので(笑)
だからどんな有名なキャラクターとかより愛着も愛情もありますから、ファンの皆さんにも同じように可愛がって欲しいなと思ってます。初回分がもうすぐ完売しちゃうって聞いたんですけど、けっこうボクのところにも問い合わせがあって・・・できれば再販してあげてください!
ー やりましょう!それにしても、ほんとに飾らず自然体ですよね!流れに身を任せつつもしっかりとキャリアを積み上げられて、ファンの方々に愛されている理由がとてもよく理解できます。
『Bambiさんデザインポーチ付きヨガスリム6パック』は発売開始から1ヶ月程で完売してしまいました。たくさんのお客様とBambiさんご本人からも再販のご要望をいただきましたので、『ヨガスリム実感お約束定期便2パックコース』限定で、復刻させていただきました!!
※『3回目にお届け!Bambiさんデザインポーチ付きヨガスリム実感お約束定期便2パックコース』よりお買い求めください。『3回目のお届け時』に商品と一緒にポーチをお贈りいたします。
※以前より『ヨガスリム実感お約束定期便2パックコース』をご利用中で3回以上継続されているお客さまで、Bambiさんデザインポーチをお求めになられたい方は、カスタマーサポートまでご連絡ください。
ー 発酵飲料LLE82 The Beverageの方はいかがですか?
2回リニューアルしてると思うんですけど、今のやつが一番好き!マジで調子良いです。
ギャグじゃなくて腸って超大事だと思ってて、だって人間の免疫(細胞)の6-7割は腸に集中してるんですよ!知ってました?
ー はい。一応プロなので(笑)
ですよね(笑)
LLEは発酵飲料だし一日1杯で乳酸菌は200億個入ってるし、腸に良いだけじゃなくてスピルリナとか亜鉛も一緒に摂れるのも色々と飲んだり食べたりしなくて良いから便利! あと、旬の時期のお野菜とかを一つずつエキス抽出してたりモーツァルトを聴かせながら熟成発酵させてるこだわりも素敵だなって思って飲んでます。
砂糖を使ってないのも良いですよね。普通こういうのって砂糖がめっちゃ入ってるのに。
ー べた褒めしていただいてありがとうございます(笑)バンビさんはどういうタイミングでLLEを飲んでくださってますか?
私は朝起きてすぐに飲んでますけど、うちのお母さんは夜に飲んでるみたいです。
どっか遠征に行くときもマイボトルに移して持っていってますよ。たまに忘れちゃうけど(笑)
ー 移しかえてまで・・・ありがとうございます(涙)実は発酵飲料LLE82はオーガニック先進国のドイツでも評価されて、ヨーロッパの方にも輸出されるようになりました。世界中の方へ腸活習慣とその先にある健やかで心地よい毎日をお届けしていきたいなと思っていますので、これからもご愛飲と応援、よろしくお願いします。
はい!
ー ではいよいよここからは、LLE82アンバサダーの方向けに少し突っ込んだお話も伺っていきたいと思います。
(聞き手:石川裕也、ライター:花房道子、撮影:古末拓也)
※各商品に関する感想は個人の感想であり、商品の効果効能を示すものではございません。
本店があるのは、シュラスコ料理の本場であるブラジル・サンパウロ。現地でも絶大な人気を誇るレストランの味が味わえる。牛肉に使うのは力強い赤身肉の旨みが特徴のアメリカ産ブラックアンガス牛。特注のシュラスケーラで焼き上げた肉を、串刺しされた状態のままゲストの目の前で豪快に切り分けてサーブしてくれる。上質なバーラウンジや約30種と豊富に揃うサラダバーを配した空間で、本場ブラジルの味をご堪能ください。
バンビさんがチョイスしたサラダはこちら
ここから先のコンテンツはLLE82アンバサダーの方のみご覧いただけます。アンバサダー登録がまだお済でない方は、こちらからご登録ください。
※アンバサダー登録にはLLE82オンラインストアでのご購入履歴が必要です
ー あらためまして。ここからはLLE82のアンバサダー限定記事ということで、普段のインタビューでは話されないようなことも可能な限りお話しいただければと思いますので宜しくお願いします!まずはバンビさんの日常に迫りたいと思うんですけど、平均的な一日ってどんな感じなんですか?
平均的な一日・・・(笑)
うーん・・・あんまり何時に起きて会社や学校へ行ってみたいなルーティンワークがないから平均的な一日って難しいんですけど、まず起きるのはめちゃくちゃ遅いです。だいたい仕事の1時間前までは寝てますね。例えば13時から仕事だとすると12時頃に起きて、5分でメイクして家出るみたいな(笑)
ー 高速ですね(笑)睡眠時間ってどのくらいなんですか?
明け方3時とか4時ごろに寝て、2~5時間くらいですね。深夜に仕事があって翌朝からとかだとそのまま寝ずに行っちゃうし、何もなければ10時間くらい寝るときもあります。
ー 寝ることについても自由ですね。ストレスがないというか、食欲も睡眠欲もそれらに対して正直に生きているというか。移動はどうされてますか?
自転車か電車。都内だと天気が良い日は自転車移動が多いですね!よく似合わないって言われますけど、今ロードバイクにはまってて、ヒールとか厚底履いて自転車こいでます(笑)
何気にダンスより自転車でカロリー消費してるかもってくらい乗ってますね。
今住んでる所が坂の上なんですけど、家帰る時とか立ちこぎして「がんばれ!ラストだ!」みたいな(笑)
ー 確かに似合わないというか、いつものバンビさんの格好でそれやってるイメージは湧きませんね(笑)
ー ところで、ダンスの振りを覚えたり考えたりするのって何か独自のやり方ってあるんですか?例えばアーティストさんのバックで踊るにしても1曲5-6分の振りを覚えないといけませんよね。どのくらいの時間をかけて覚えてますか?
曲によるかな。音(の種類)が少ない曲とかだと2~3回通せば大体覚えられるし、色んな音が入ってる曲とかだとどの音で取ったらいいか分かんなくて時間かかることもあります。振りを考える時もベース音とか一番目立つ音で合わせに行くことが多いですね。
逆にトランスとかああいうので踊れって言われたら無理っす(笑)
ー この間バンビさんのポートフォリオをあらためて拝見したんですけど、「それ関節どうなってるの?!」みたいな振りも出てきました。普通の人にはそんな動き無理でしょ!?みたいな。
あ~、たぶん“ボンブレ”ですね!
あれは『ボーンブレイク』というジャンルで関節外して技をやったりとかします。
ー そんなん出来るんですか!?どんなふうに練習するんですか?
日本ではあんまりいないんですけど海外にはボーンブレイカーが結構いて、「カッコいいなぁ~」って思いながら真似してみてたらできるようになって、だったらちょっと究めてみようと思ってボンブレ用のストレッチしたり。
そうは言ってもそんなにパキパキ関節外すわけじゃなくて、こんな風に可動域を拡げてあげる感じです。
ー 誰かに教わったわけじゃなくて見よう見真似で?
正確に言うと教えてもらいましたよ!
短い期間でしたけど、マドンナのバックダンサー仲間が教えてくれました。
ー へぇ~。バックダンサー同士でそういう繋がりというかコミュニケーションも生まれるんですね。
マドンナのバックダンサーの中にボーンブレイカーが4人くらいいて、彼らのボーンブレイクがすごいカッコよくて自分もやってみたくなったんです。でも最初はできなくって・・・悔しくてもがいてたら、「バンビこうやってやるんだよ!」ってストレッチとかマッサージとか手伝ってくれて、しばらくしたら出来るようになりました。
ー それでも短期間でマスターできるっていうのは、センスと類まれな集中力によるものなんでしょうね。
ー “M”のお名前が出ましたので、少し詳しくお聞きしたいのですが、そもそもどういう経緯でマドンナのバックダンサーになられたんですか?
いきなり連絡が来て(笑)
ー マドンナから?(笑)
そう(笑)
マドンナの娘がYou TubeでAyaBambiの動画をみつけて、「ママ―、この二人雇った方が良いよー!」って。
それでその動画もうちらがUPしてたわけじゃなくて、動画になってたイベントを主催してた人がUPしてたからマドンナ側はその主催者に連絡して、その人からうちらに連絡が来たんです。「マドンナから連絡来たよ!」「は?」みたいな感じで、その時ロシアでワークショップ中だったんですけど、それがきっかけでワールドツアーにも参加することになりました。
ー すごいなぁ・・・。普通に生きてたらマドンナから電話くることないですよね(笑)参加できるダンサーって何名くらいなんですか?
20名くらいいました。うちらも含めてそのうちの5名が日本人です。
ー 1/4が日本人なのも驚きです。
うちら以外はアメリカ在中の日本人ですけど、マドンナって日本人が好きなんですよ。
マドンナの衣装を管理する人とか衣装チェンジのヘルプをやってる人も日本人だし、私たちダンサー専用の衣装を管理する2名のスタッフも日本人でした。
10年前のツアーの時も日本人のシェフを連れてたりしたそうなので、かなり日本びいきだと思います。
ー 何か同じ日本人としてそうやって世界の超一流の方に評価されてるのは嬉しいですね。ちなみにワールドツアーはどのくらいの期間をかけて世界各国を回ったんですか?
期間はリハを合わせて10ヶ月くらいです。でもリハの前に『Bitch I'm Madonna』のPV撮影やったり、各国のTVツアー回ったりしてたので、1年半くらいはご一緒していました。
ー 1年半もの間マドンナの監督下に置かれるって尋常じゃないプレッシャーの毎日のように思うんですけど。
いや、ずっと監督下にあるってわけではなかったですよ。
他の皆はダメだったけど、うちらのことはちょっと特別視してくれてて。「アヤとバンビは良いわよ。」って感じで(笑)
例えばツアー中は演出上バックダンサーはみんな黒髪でないといけなかったんですけど、他のパフォーマーは色だけじゃなく髪型まですっごい細かく指示されるんだけど、うちらに限ってはスルーで「アヤとバンビはOK!」みたいな。メイクも一人一人「この子はこんな感じ、その子はこうして・・・」ってメイクさんに指示するんですけど、うちらはスルーでOK!みたいな感じでしたね。
ー マドンナっていったいどんな人なの?
めちゃくちゃお母さん(笑)
世間のイメージだと女王様で何でも上から来るイメージかもしれないですけど、全然そんなことなくて、めっちゃお母さんキャラです。心配性で世話好きで。
ツアー中にボクが言葉のストレスと欧米の食生活で、まだヨガスリムもなかったから太っちゃった時期があったんですけど、「バンビ、ハムとチーズ食べるのやめときな!」って言ってくれたり、「危ないから夜遊びしちゃだめよ!」とか「タバコ吸っちゃダメ!」とか。
ー 素行を正す母親の言動ですね(笑)ちなみにマドンナの公演ってほぼ100%スタート時間が遅れるイメージなんですけど、アレは何か理由があるんですか?
大人の事情で詳しくは言えませんが・・・準備です(笑)
でも日本公演の2時間押しとかはまだ良い方で、一番押したのだと公演終わりが午前3時とか。
ー 相当準備しますね(笑)
そうです、準備が大切なんです(笑)
なので、マドンナのLIVEはそれ相応の覚悟で来てください!
ー 一番思い出に残っているマドンナとのエピソードは?
全然ダンスと関係ないんですけど、私埃アレルギーでリハーサル室の埃で肌が荒れてたんです。それで、リハの時にいきなりマドンナが入ってきてバチーンと目が合ったら私の方にすごいスピードで近づいてきて、超至近距離で一言「バンビ、肌汚い!」それで顔持たれて右に左にチェックされて、「(フェイシャルケアの)専属スタッフに伝えておくからケアしてもらいなさい。」って言われて、次の日から診てもらいました。
ー やっぱりお母さんですね(笑)確かにそれは他のツアーメンバーでも経験したことないでしょうし、マドンナの専属エステシャンのケアなんて普通は受けられないですよね。
はい。でもそれが、白人と日本人の肌って違うから全く合わなくてさらに荒れちゃって(笑)
でも数日後にまたマドンナがリハ中に来て、顔ガッシンつかんで、肌荒れひどくなってるのに「OK!」って(笑)
「いや、OKちゃうやん!」って思いましたけど、印象的なエピソードでした。
何か本当に可愛がってもらいましたね。
マドンナ用語?で「キャンディ」って妹分とか可愛い娘みたいな意味合いらしいんですけど、マイクごしにツアーメンバーにも「バンビはキャンディだからね!」って言ってくれたり、楽曲の中にも「キャンディ」っていう歌詞が出てくる曲があって、「キャンディのところでバンビの方見るからね!」って言ってくれたり。
ー それはすごい!
でも本番になって期待してたら、テンションあがってそんなこと飛んじゃってて全然見てくれないという(笑)
ー それは残念ですけど、ライブ本番で「あ、見てくれてない!」みたいな余裕があるのもすごいですね。
それはたぶん、半年くらい死ぬ気でリハーサルやってるんで、ダンサーはみんな目つぶってでも踊れる程度には仕上がってて、ステージや会場を見渡すくらいの余裕は持ててました。
もちろん最初の10公演くらいは緊張もしましたけど、80数か国90公演以上ですから、さすがに後半は余裕だらけでしたね。あとめっちゃ疲れてたはずなのに、最後の方は体力的にも疲れなくなってました。
ー プロフェッショナルですね!他にも何かチームマドンナならではの経験って何かありましたか?
今思うと全てが特別でした。打上げもマドンナの元マネージャーのプライベートハウスでめっちゃ豪邸だったり・・・でも一番はアレですね。普段はダンサーはダンサーだけで別で移動だったんですけど、一度だけマドンナのプライベートジェットに乗せてもらったんです。あんなプライベートジェットは後にも先にもその時だけです。
ジャンボ機なんですよ!プライベートジェットが(笑)
シートも普通のファーストクラスの数倍広くて立派なソファーみたいのが贅沢に配置されてて、ご飯も機内でフルコースみたいな。
ホントに他ではできない貴重な経験でした。
ー では、がらっと話は変わりまして恋愛について聞いてみたいと思うんですけど、ずばり「恋愛体質」ですか?
今はもうだいぶ落ち着きましたけど、昔はそうでしたね。来る者拒まずで(笑)
ー なるほど(笑)ちなみに、どんな人がタイプなんですか?これまでに付き合ってきた人の共通点みたいなのってあります?
それが無いんですよね・・・ベタですけど好きになった人がタイプで。
ー 来る者拒まずって言ってましたけど、自分から告白するよりも、告白されるケースの方が多いですか?
うーん・・・自分でアプローチして、最終的には向こうから来てもらうのが多いですかね(笑)
自分から告白したのは1回だけ。
ー 1回だけ!?
そう。19歳の時で、半年くらいもう「好き好き好き好きー」ってアピールしてやっと叶って・・・それが実はアヤさんなんですけど。
ー !? その件話してもらって大丈夫なんですか??
(笑)
19歳の時に出会って半年間かけて想いを伝えて、やっと向こうが「いいよ」って言ってくれて、結果5年くらい一緒にいました。
だからアヤさん以外は付き合ってもないのにこんな風に(腕組む仕草)ちょっかい出して、向こうが「えっ!?何?何?」ってなって告白してきたら「いいよ!」みたいな(笑)
でもアヤさんはそうじゃなかったですね。
ー アヤさんのどんなところに惹かれたんですか?
ダンスはもちろんカッコよかったし、人としてもとても楽しい人でしたし、何かもう男とか女とか関係なく、人としてアヤさんの事が好きになって、尊敬とか憧れとかそういう感情が一つに合わさってました。
ー ぶっちゃけ大きなターニングポイントってアヤさんと活動されてたAyaBambi時代ですよね?
そうですね。
ー そうなると仕事もプライベートもずっと一緒で、恐らくアヤさん意外にそういう環境ってなかったと思うんですけど、ON/OFFの境界線が分からなくなったりしないんですか?
いや、分からなくなりましたよ。全然プライベートの時間なんだけど仕事も尽きなかったからどうしても仕事の話になって、「あれ?」って。で、そうやって過ごしてると・・・やっぱり最終的には恋愛感情がなくなってしまったんですよ。ビジネスパートナーの意識が勝っていってしまったというか・・・。
けど今こうやって振り返ると相当愛してたからこそ、それでも一緒にいられたんだなって思います。そうじゃないと色んなこと我慢してまで(一緒にいるなんて)無理だったろうなって。
ー 四六時中一緒にいて、ましてや仕事の相方ともなると、恋愛感情を維持するのは難しかったんですね。そうした経験も経て、今の恋愛観に影響を与えている部分ってありますか?
アヤさんとの時間を経てというわけではないかも知れないですけど・・・。
例えば同業の人とは付き合いたくないっていう考え方がありますけど、私は同業(ダンサー)の人ウェルカムなんですよね。
よくあるのは、同業だとお互いに仕事の事で指摘し合って喧嘩になっちゃうみたいなケースですけど、良い距離間で尊敬しあえていれば、そうやって指摘し合った時に「だよね!」って素直に受け入れられるし高められる。逆にそれって同業者ならではのメリットだとも思いますしね。
ー なるほどバンビさんの恋愛観が良く理解できました。
もう少しお話を伺いたいところですけど残念ながらお時間ですね。本日はありがとうございました!
(聞き手:石川裕也、ライター:花房道子、撮影:古末拓也)